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年齢、基礎疾患が突破感染の上位要因に
By Ralph Ellis
2021年11月23日--ウォール・ストリート・ジャーナルの分析によると、完全接種者の中で、COVID-19の破たん性感染で入院する可能性が最も高いのは、高齢者と特定の基礎疾患を持つ人たちであることが分かった。
特に、糖尿病、慢性肺疾患、腎臓病、免疫系が低下している人は、画期的な症例による重篤な転帰のリスクがあると、The Journalは報じている。
The Journal誌によると、米国では今年、全体として完全なワクチン接種者が189万件のブレークスルー症例、7万2000件の入院、2万件の死亡を占めたという。
COVID-19の入院のほとんどはワクチン未接種の人が占めているが、保健当局は、ブースター注射を受けていない完全なワクチン接種者が、画期的な症例で入院するケースが増加していることを指摘している。
Journal誌の分析は、どのグループが最も脆弱であるかを具体的に示している。
CDCは破たん例の生集計を発表していないので、Journalの記者は2100万人のワクチン接種者の医療データと州の報告書を調べ、しばしば民間企業のデータを使って結論に達したのである。
例えば、糖尿病、慢性肺疾患、慢性腎臓病を持つワクチン接種者は、これらの疾患を持たないワクチン接種者の約2倍の確率で、COVIDによるブレークスルー入院をしたと、The Journalはデータ集計会社Truveta Inc.が170万人のワクチン接種者の医療記録にアクセスしたことを引用している。
すべてのブレークスルー症例が入院に至るわけではないが、いくつかの条件によって入院の可能性が高くなる。
Truveta社によると、慢性腎臓病を持つ破たん患者のうち、4分の1が入院していた。これに対し、基礎疾患のない完全なワクチン接種者では、入院に至ったブレークスルー症例はわずか7.5%だったと、The Journalは述べている。
高齢になると免疫力が低下するため、高齢者は破たん例に対して特に脆弱である。
The Journalは、Epic Health Research Networkのデータを引用して、破たん例による死亡の約80%は65歳以上の人であると報じている。Epicは、医療記録ソフトウェア会社であるEpic Systems Corp.のデータを分析した。
米国疾病対策予防センターは、予防接種を完全に受けてから少なくとも2週間後に陽性と判定された場合を、ブレークスルー・ケースと定義している。