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子供を持つ予定のないアメリカ人が増加、世論調査で判明
Written by Carolyn Crist
2021年11月22日--ピュー・リサーチ・センターの新しい調査によると、すでに子供がいない米国の成人が、将来的に子供を持つ予定がないと答える人が増えていることが明らかになった。
米国ではパンデミック時に出生率が低下し、6年連続の低下となった。同センターによると、米国の出生率はパンデミック以前にすでに記録的な低水準にあったという。
世論調査の一環として、18歳から49歳の親を持たない人を対象に、「将来について考えるとき、いつか子供を持つ可能性はどの程度ですか」という質問に答えた。
約44%が、いつか子どもを持つ可能性はあまり高くない、またはまったく高くないと答え、2018年のピュー調査で同じことを答えた37%から7ポイント上昇しました。さらに、親である50歳未満の成人の74%が「これ以上子供を持つ可能性はない」と回答。
一方、子供のいない成人の26%がその可能性が非常に高いと答え、これは2018年の32%から減少しています。今年も2018年も約29%が「ややありそう」と回答しています。
親と非親の間では、男女ともに「おそらく将来は子供を持たない」と回答する割合が同じでした。40代の大人は「子供を作らない」と回答する割合が高い。
理由を尋ねると、非親の56%が「単に子供を持ちたくない」と回答。40歳未満の子どものいない大人は、40~49歳よりもこのように答える傾向が強かった。男女差はなかった。
それ以外の理由としては、43%が「医療上の問題」「経済的・金銭的な問題」「パートナーがいない」などを挙げている。年齢やパートナーの年齢、世界情勢、環境問題、気候変動などを挙げる人は少なかった。
また、親は、医療問題や経済的な問題を、子供を増やさないであろう理由の上位に挙げている。母親は「医療問題」を、父親は「すでに子どもがいること」を挙げる傾向が強い。また、40歳以下の親の約26%が経済的な問題を挙げている。
ワシントンポスト紙によれば、この世論調査は、米国における子育ての長期的な傾向を示している。4月に国勢調査局が発表したところによると、過去10年間、米国の人口増加率は、建国以来10年間で2番目に低率であった。
最近の他の調査でも、子供を持つことを延期したり、持たなかったりする理由として、育児、医療、教育などにかかる費用が指摘されていると同紙は報じている。世界的な不安定さ、COVID-19の大流行、気候変動なども、結婚、子ども、人生の優先順位に関する考え方の変化をもたらしている。