ワクチン研究所で天然痘のラベルが貼られたバイアルが発見される

ワクチン研究所で天然痘のラベルが貼られたバイアル瓶が発見される

文責:ドクター編集部

ロバート・プリート、ロビン・フォスター著

ヘルスデー・レポーター

2021年11月18日、木曜日(HealthDay News) -- ペンシルベニア州のワクチン研究施設で「天然痘」と書かれた冷凍バイアル数本が発見されたと、米国疾病対策予防センターが発表した。

同機関は、誰かが小瓶の中身にさらされた形跡はないと指摘した。

小瓶は、ワクチン研究を行う施設の冷凍庫を掃除していた研究員が発見した。CDCと法執行機関はこの件を調査しており、小瓶の中身は無傷のようだとCDCはCNNに声明を発表した。

"小瓶を発見した実験室職員は、手袋とフェイスマスクを着用していた。詳細が分かり次第、お知らせします」と同機関は付け加えた。

CNNは、1980年に世界保健機関(WHO)が撲滅を宣言するまでは、この容易に感染するウイルスが年間最大1500万人に感染し、その約30%が死亡していたと報じている。米国で最後に発生が確認されたのは1947年だった。

2014年、米国立衛生研究所(NIH)の職員が、NIHのメリーランド州ベセスダ・キャンパスの研究室を移転するために荷造りしていたところ、使われていない倉庫で天然痘の小瓶6本を発見した。そのうちの2つのバイアルには生存可能なウイルスが含まれていた。CDCは当時、誰かが小瓶の中身に触れたという証拠はないと発表した。

天然痘のサンプルを保管するか、あるいは既知のコピーをすべて廃棄するかについては、各国政府の間で意見が分かれている。天然痘の定期接種は1972年に中止されたが、軍人や一部の研究者は今でも接種を受けている、とCNNは報じている。CDCは、長期的な予防が必要な人には、3年から5年ごとに天然痘のブースターを接種することを勧めているが、少なくともある研究では、このワクチンは接種者を生涯にわたって保護する可能性があることが分かっている。

詳細情報

天然痘の詳細については、米国疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention)をご覧ください。

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