化学的妊娠とは、受精卵が着床した直後に起こる流産のことです。原因や予想される症状など、詳しくご紹介します。
初期流産(化学的妊娠)とは?
化学的妊娠の症状 初期流産なので、化学妊娠をしたことに気づかない人も多いようです。すでに妊娠検査薬で陽性反応が出た後、生理が来て初めて気づくこともあるようです。その他、化学妊娠の兆候は以下の通りです。
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通常より重い生理
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いつもより生理痛が重い
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hCGの数値が低い
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妊娠検査薬陽性後のつわりや乳房痛などの一般的な妊娠症状の欠如
化学的妊娠の原因 初期流産の原因としては、以下のようなものが考えられます。
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ホルモンのバランスが悪い
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胚の遺伝子異常
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子宮への着床が適切でないこと
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低体重
早期流産を防ぐためにできることはほとんどなく、どちらのパートナーのせいでもないことに注意することが重要です。さらに、通常、あなたやあなたのパートナーの妊娠する能力を反映するものではありません。ただし、化学的妊娠をしたと思われる場合は、医師に相談してアドバイスをもらうのが一番です。
化学的妊娠の治療法 ほとんどの化学的妊娠は、治療の必要はありません。流産は妊娠の初期に起こるため、通常の生理や少し重い生理と同じように思えるだけかもしれません。もし、初期の流産をした場合でも、希望すればすぐにまた妊娠を試みることができます。
多胎妊娠や流産を経験した人は、不妊治療の専門医に相談し、何が起こっているのかを把握する必要があります。
初期流産に対処する 初期流産を含め、どのような流産でも感情的になることがあり、人によって対処の仕方は様々です。悲しみや喪失感を感じるのは普通のことです。多くの人は、流産したことで自分を責めます。さらに、化学物質による妊娠の後には、より感情的になるようなホルモンのシフトがあるのかもしれません。
ここでは、流産に対処するためのヒントをご紹介します。
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化学物質による妊娠の後、自分の感情は正常なものだと認識する
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自分のペースで悲しむことができるようにする
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人それぞれの悲しみ方があることを知り、自分なりの悲しみ方ができるようにする
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サポートグループへの参加を検討する
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セラピストと話すことを検討する
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パートナーに自分の気持ちを率直に伝える
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再び妊娠することに恐怖を感じるのは正常なことだと理解する
化学妊娠の危険因子 初期流産を防ぐことはできませんが、以下のような流産しやすくなる危険因子があります。
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甲状腺の問題
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"老人性妊娠"(35歳以上の妊娠)
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糖尿病(Diabetes
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血液凝固障害
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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
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体外受精(IVF)による妊娠
化学的妊娠を防ぐには 化学的妊娠を防ぐためにできることはあまりありません。妊娠を予定している人は、健康な胎児の発育を促すために、妊娠前から妊婦用ビタミンを摂取しましょう。専門家の中には、意図せずとも妊娠する可能性がある人は、念のため妊婦用ビタミンを摂取するよう勧める人もいます。
化学物質による妊娠はごく普通のことです。全妊娠の10~20%が何らかの形で流産に至ります。初期流産を経験した人のほとんどは、その後、健康な妊娠をすることができます。
化学的妊娠と臨床的妊娠の違い
化学的妊娠は、妊娠検査薬でホルモン値の上昇を確認することで、初めて発見できます。臨床妊娠は、医師が超音波検査や胎児の心拍で妊娠を確認できる場合になります。化学的妊娠には、感じたり聞いたりできる徴候はありません。
医師は通常、超音波検査によって5~6週目に、または胎児の心拍を確認することによって6~7週目に臨床的妊娠の兆候を発見することができます。しかし、ホルモンを用いた妊娠検査では、受胎後2週間という早い段階で化学的妊娠を検出することができます。