低酸素症、低酸素血症:症状、治療、原因

体に十分な酸素がないときに起こる危険な状態、低酸素症について医師が解説します。

低酸素血症(血液中の酸素が少ない状態)は、血液が体の必要量に見合うだけの酸素を組織に運べない場合に、低酸素症(組織中の酸素が少ない状態)を引き起こす可能性があります。低酸素症という言葉は、両方の問題を表すのに使われることがあります。

症状

個人差はありますが、最も一般的な低酸素症の症状として

  • 皮膚の色の変化(青色から桜色まで

  • 混乱

  • 速い心拍数

  • 息切れ

  • 心拍数が遅い

  • 汗をかく

  • 喘ぎ声

低酸素症の症状がある場合は、救急車を呼んでください。

治療方法について

病院で低酸素症の治療を受け、酸素濃度をチェックする必要があります。

一番大切なことは、酸素をたくさん体に取り入れることです。鼻に小さな栓をするか、鼻と口を覆うマスクで酸素を供給します。多くの人は、これだけで酸素濃度を正常な状態にすることができます。

吸入器や喘息薬を口から飲めば、呼吸が楽になることもあります。これらが効かない場合は、医師が腕の静脈から薬を投与する(点滴)ことを試みるかもしれません。肺の炎症を抑えるために短期間ステロイド薬が必要になったり、基礎感染症の治療のために抗生物質が必要になったりすることもあります。

生命が危険にさらされ、他の治療法が効かない場合、呼吸を助けるための機械が必要になることがあります。

低酸素症の原因

激しい喘息発作(フレア)は、大人でも子供でも低酸素症を引き起こす可能性があります。発作時には気道が狭くなり、肺に空気を入れるのが難しくなります。肺をきれいにするために咳をすると、さらに酸素を消費し、症状を悪化させることがあります。

低酸素症は、外傷による肺の損傷によっても起こります。

その他にも、低酸素症を引き起こすものがあります。

  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺気腫、気管支炎、肺炎、肺水腫(肺に水がたまる)などの肺の病気

  • 強い鎮痛剤など、呼吸を押さえる薬

  • 心臓の病気

  • 貧血(酸素を運ぶ赤血球の数が少ないこと)

  • シアン中毒(シアンとは、プラスチックなどの原料になる化学物質)

低酸素症の予防

低酸素症を予防する最善の方法は、毎日、喘息をコントロールし続けることです。喘息の治療計画をしっかり守りましょう。

  • 喘息が悪化したり、レスキュー吸入器を使用する必要がないように、薬を服用しましょう。

  • 正しい食生活を送り、活動的に過ごしましょう。

  • 喘息の誘因を知り、それを回避する方法を見つける。

喘息発作時の行動計画を医師と一緒に考え、呼吸困難に陥ったときにどうすればよいかを知っておく。

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