猫の健康問題で最も一般的な6つの問題

猫の健康トラブルで最も多いものをご存知ですか? 6つの代表的なトラブルについて、医師が解説しています。

1. 嘔吐(おうと

嘔吐は猫によくある問題で、原因はさまざまです。毒物や食べられないもの(ひもなど)を食べた場合、感染症、尿路疾患、糖尿病、毛玉など、多岐にわたります。

症状は通常明らかで、よだれや腹部の膨満感などがあります。嘔吐はすぐに脱水症状を引き起こすので、子猫が嘔吐を続けたり、具合が悪そうにしていたら、すぐに獣医に連絡してください。猫の嘔吐物のサンプルを採取して、獣医さんに持っていくとよいでしょう。

猫と嘔吐について、詳しくはこちらをご覧ください。

2. 猫の下部尿路疾患(FLUTD)

獣医にかかる猫の3%が猫下部尿路疾患(FLUTD)であるという推計もありますが、実際には複数の原因がある猫の病気群です。

メス猫でもオス猫でも発症する可能性があり、太り過ぎや運動不足の猫、ドライフードを食べている猫に多くみられます。ストレス、多頭飼い、急激な変化などは、すべて猫のFLUTDのリスクを高める可能性があり、治療は、あなたの猫が持っているFLUTDのタイプによって異なります。FLUTDの症状は以下の通りです。

  • 飲酒量が増える

  • 尿意を催す

  • 血尿が出る

  • いつもと違う場所で排尿する

  • 排尿時に泣く

  • 排尿部周辺をなめる(痛みのためが多い)

  • 抑うつ状態

  • ←クリック

  • 脱水症状

  • 食欲不振

  • 嘔吐

猫が排尿できないのは、いつでも緊急事態です。猫の尿路系トラブルが疑われる場合は、すぐに獣医さんに連絡しましょう。

猫の尿路系トラブルについて詳しくはこちら

3. ノミ

ノミは、猫ちゃんの健康問題の中でも非常に多い外敵です。しかし、それはあなたが簡単に治療することができるものです。あなたの猫にノミがいるサインは以下の通りです。

  • ノミが皮膚に付着している(小さな黒い点のように見える)。

  • ひっかき傷が多い

  • 頻繁になめる
  • 皮膚が赤い、または炎症を起こしている

  • 抜け毛

  • 皮膚の感染症やほてり

ノミは1年以上生きることができ、重症化すると貧血を起こす危険性もあるので、愛猫のノミ問題を治療し、今後の侵入を予防するようにしましょう。

あなたの猫に最適なノミ対策について、獣医さんに相談してみてください。内服薬、粉末、発泡剤、外用薬などがあります。

猫のノミの治療と予防について、詳しくはこちらをご覧ください。

4. サナダムシについて

サナダムシは猫ちゃんの小腸に生息し、時には2フィートほどの長さにまで成長します。完全なサナダムシを見ることはまずありません。通常は分節を見ることができます。

サナダムシ感染症の症状は微妙なものですが、嘔吐や体重減少が見られることがあります。サナダムシに感染しているかどうかを判断する最も簡単な方法は、猫の糞便、肛門の周り、寝具を観察することです。白い小さな虫や、米粒やゴマのようなものが見えたら、サナダムシに感染している可能性があります。

治療法としては、注射薬、内服薬、外用薬などがあります。ただし、猫はノミを飲み込むことでサナダムシに感染することがほとんどなので、ノミの問題を解決してからサナダムシに対処するようにしましょう。

猫のサナダムシについて詳しくはこちら

5. 下痢(げり

猫の下痢は、腸内寄生虫、腐った食べ物、アレルギー、感染症、肝臓病、癌など、様々なことが原因で起こります。

下痢の症状は、緩い、水っぽい、または液状の便です。原因によって、下痢は1日、1週間、または数ヶ月続くことがあります。

猫が下痢をしたときは、脱水を防ぐために、新鮮できれいな水をたくさん飲ませてください。その後、12時間以内は猫に食べ物を与えないでください。1日経っても下痢が続く場合は獣医さんに、嘔吐、黒っぽい便、血便、発熱、だるさ、食欲不振が見られる場合、猫が排便を我慢している場合はすぐに連れていってください。

6. 目のトラブル

猫の目のトラブルは、結膜炎、角膜潰瘍、?白内障、緑内障、外傷、ウイルス、炎症、網膜疾患など、さまざまなものが原因となって起こります。

猫が目に問題を抱えていることを示すいくつかの症状には、涙目、涙で汚れた毛、曇り、まぶたの裏が赤いまたは白い、目尻の汚れ、目を細める、目を撫でる、第三まぶたが見える、などがあります。

愛猫の目のトラブルの原因がわからない限り、獣医に連絡する以外にできることはあまりありません。目のトラブルは緊急事態と考えるべきですから、すぐに予約を取ってください。

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