この本では、猫がよくする汚れの掃除方法を紹介します。
猫の汚れその1:尿のスプレーとシミ
猫はいつもまっすぐトイレを目指すわけではありません。猫がカーペットに「プレゼント」を残すのは、自分の縄張りを示すためにスプレーをしているか、トイレの場所や清潔さに異を唱えている可能性があります。また、膀胱炎になっている可能性もあります。
猫がカーペットにおしっこをする理由が何であれ、早く片付けないと悪臭を放つことになります。猫は自分がマーキングした場所を嗅ぎ分け、再びそこを狙うことができます。
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ペーパータオルで出来るだけ尿を拭き取ります。
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アンモニア系の洗剤は使わないでください。猫のおしっこのような臭いがして、猫が再びその場所にマーキングするのを誘う可能性があります。
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カーペットクリーナーや食器用洗剤を水に数滴混ぜて、その場所を浸してください。1~2時間放置します。
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濡らしたスポンジですすぎます。
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翌日、A.O.E. (Animal Odor Eliminator) や Elim-Odor Feline, F.O.N. (Feline Odor Neutralizer) などの酵素系クリーナーをスプレーしてください。
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患部が乾くまで、猫を近づけないようにします。
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猫のスプレーをやめさせるには、フェロモングッズを試してみましょう。愛猫の自然な匂いに似ています。一回嗅げば、もう縄張りにマーキングする理由はなくなるはずです。
猫の汚れその2「うんち
猫のウンチは、尿よりも臭いかもしれませんが、床から落とすのは簡単です。
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手袋を着用しましょう。猫のフンには、妊婦に特に危険な病気であるトキソプラズマ症の原因となる寄生虫がいる場合があります。妊娠中の方は、パートナーに片付けを任せましょう。
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ペーパータオルでウンチを拾う。ゴミ箱をすくうのと同じ場所に捨てましょう。
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冷たい水で洗い流し、水分を拭き取ります。
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酵素系のペット用汚れ・臭い除去剤を塗布する。
(以下略
猫の汚れ その3 -- 嘔吐物
人間と同じように、猫も嘔吐します。人間と違って、トイレでするわけではありません。臭いや頑固な汚れを防ぐために、固まる前に掃除するようにしましょう。
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固形の嘔吐物であれば、ペーパータオルでつまみます。その後、ペットに安全な消臭クリーナーでこすり洗いします。
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吐いたものが緩い場合は、プラスチックのスプーンで一山にかき集めます。ペーパータオルでふき取ってください。その後、消臭剤やペットの汚れ・臭い除去剤を使用します。
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頑固な汚れや臭いは、何度も掃除する必要があるかもしれません。
猫の汚れその4--毛皮
猫は毛が長くても短くても、特に春と秋に毛が抜けます。
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長毛種の猫は、週に数回ブラッシングして抜け毛を取り除き、ソファに落ちないようにしましょう。短毛種の場合は、ブラッシングの頻度を少なくしてください。
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カーペットや布張りなど、毛玉が飛び散る場所には掃除機をかけましょう。
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ペットの毛用の粘着クリーナーや、マスキングテープなどを使って、家具などについた猫の毛を、服につく前にきれいにしましょう。
猫の汚れのほとんどは、散発的なものなので、簡単に掃除ができます。もし、猫がカーペットを汚してしまうことが今まで一度もなかったり、常にカーペットを汚している場合は、獣医に連絡してください。健康上の問題があり、注意が必要なサインかもしれません。