子どもから大人まで、鼻づまりの不快感を和らげるための家庭療法と内科的治療法をご紹介します。
鼻づまりを緩和するためには、その原因を知ることが有効です。鼻腔を刺激するものはすべて、鼻づまりを引き起こす可能性があります。一般的な原因は以下の通りです。
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風邪、インフルエンザ、副鼻腔炎などの感染症。
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花粉症やペットアレルギーなどのアレルギー。
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車の排気ガスやタバコの煙など、空気中の刺激物。
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空気が乾燥している?
です。
鼻づまりを治すには、その原因を取り除くことが最も決定的な方法ですが、より即効性のある緩和を実感できる方法がいくつかあります。
鼻づまりの改善策と治療法
一般的には、粘液を薄くして、鼻から排出させやすくしたいものです。市販薬や鼻洗浄、体位変換なども効果的です。
蒸気を吸う?
蒸気は粘液を薄め、鼻腔の炎症を和らげます。また、鼻づまりに伴う筋肉痛や軽い疲労感には、シャワーを長く浴びることが効果的です。ボウルにお湯を張り、その上に身を乗り出すのもよいでしょう。タオルを頭からかぶると、湯気が出て、より効果的です。
水分をたくさん摂る
しかし、水分が風邪や鼻づまりに効果的であるという科学的根拠はあまりありません。フルーツジュースや野菜ジュースを飲むのも良いですが、糖分の摂取を控える必要があります。ホットハーブティーは、水分摂取と同時に、副鼻腔を洗い流すための蒸気をたくさん供給してくれます。
鼻腔を洗浄する
ネティポットや鼻腔洗浄器を使って、鼻を洗浄します。生理食塩水スプレーは、ほとんどのドラッグストアで購入することができますし、自分で作ることもできます。1日に数回使用すると、鼻づまりを解消し、鼻腔を湿潤に保つことができます。自分で作る場合は、以下のものを組み合わせます。
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1カップのぬるま湯
リットル
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塩 小さじ1杯
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重曹 ひとつまみ
ただ、ネティポットやイリゲーターを清潔に保つように注意してください。使用するたびに、ヘッドを洗い、本体をすすいでください。これらの器具は、刺激物や細菌で簡単に汚染されます。
寝る前にノーズストリップを貼って、頭を高くする
鼻づまりで眠れない場合は、粘着性のあるノーズストリップを使うと楽になるかもしれません。これは、鼻に貼り付けて鼻孔を広げ、呼吸を楽にするものです。
また、頭の下に余分な枕を置くこともできます。横になっていると、鼻づまりが悪化することがよくあります。頭を高くしておくことで、この問題を軽減することができます。同じ原理で、一日中、まっすぐ座るか立つようにしましょう。
部屋に加湿器を置く
空気の乾燥は鼻腔を刺激し、特に寒い季節には室内の暖房が問題となることがあります。加湿器を使うことで、空気中に水分を戻し、呼吸を楽にすることができます。
市販の薬を使う
処方されていない充血除去剤や抗ヒスタミン剤は効果がありますが、厄介な副作用を伴うことがあるので注意が必要です。
充血除去剤は、鼻水を乾かすのに役立ちます。また、血管を狭くして、炎症を抑えることもできます。しかし、血圧を上昇させたり、不安や不眠の原因となることもあります。
充血除去剤のスプレーは、特に注意して使用する必要があります。長期間の使用は、逆に鼻の腫れを悪化させる可能性があります。
抗ヒスタミン剤は、鼻水、涙目、くしゃみなどを引き起こすヒスタミンをブロックすることで、アレルギー症状を改善します。また、鎮静作用のあるものも多いので、使用には注意が必要です。
病院を受診するタイミング
鼻づまりは通常、心配する必要はありませんが、より深刻な症状の可能性もあります。次のような場合には、病院を受診してください。
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高熱がある
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症状が10日以上続く
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鼻汁が黄色や緑色で、副鼻腔の痛みや発熱がある場合
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鼻汁に血が混じっている
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白または黄色の斑点を伴う喉の痛みがある
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頭部外傷の後、透明な分泌物がある
子どもはこんなときにも受診してください。
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2ヶ月未満の乳児で、鼻づまりや発熱がある場合
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鼻水で呼吸が困難になったり、授乳に支障をきたす状態
小児の治療法
子どもには、医師の指示に従って適切な薬を与えるようにしましょう。4歳以下の子どもは、市販の風邪薬を飲んでもほとんど効果がなく、害になる可能性があるとする研究結果もあります。
また、小さなお子さんの場合、片方の鼻からしか鼻汁が出ていないかどうかにも注意が必要です。片方の鼻だけが詰まっている場合は、異物がある可能性があります。