糖尿病をコントロールできないと、目の血管が傷つく「糖尿病性網膜症」を引き起こすことがあります。最終的には、この症状によって視力を失う可能性があります。血糖値をコントロールし、視力を維持するためのヒントをご紹介します。
糖尿病性網膜症の予防のコツ
Medically Reviewed by Brunilda Nazario,?MD on November 11, 2021 1 / 11
年に一度の眼科検診を受けましょう
糖尿病は網膜症、つまり目の奥の血管が傷つく原因となります。最初は自覚症状がないこともあります。悪化すると、視力を失うこともあります。年に一度、眼科医または検眼士による拡大視力検査を受けましょう。視力を維持するために治療が必要な場合に備えて、網膜症の初期症状がないかどうかを調べてくれます。
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血糖値のコントロール
血糖値のコントロールがうまくいっていないと、糖尿病性網膜症になりやすくなります。1日に数回、血糖値をチェックするか、持続血糖測定器を使用しましょう。ストレスや病気の場合は、もっと頻繁にチェックする必要があるかもしれません。血糖値を健康的な目標範囲に維持するようにしましょう。一般的には、食前は1デシリットル当たり80~130ミリグラム(mg/dL)、食後1~2時間は180mg/dL未満とされています。
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A1cに気をつけよう
医師は、過去3ヶ月の平均血糖値を測定するヘモグロビンA1c検査を行っています。A1cは7%未満を目標としますが、高齢者や他の健康状態に問題がある場合は、それ以上となることもあります。個人的なA1cの目標を設定するために、医師と相談してください。
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他の数値にも気をつけましょう
血圧やコレステロールが高いと、糖尿病性網膜症になる可能性も高くなります。医師はあなたの血圧とコレステロールを検査することができます。数値が高ければ、食生活の改善、減量、運動の強化などを提案されます。それでも改善されない場合は、薬を処方してもらえます。
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塩分を控える
塩分やナトリウムを多く含む食事は、高血圧の原因となります。また、自覚症状がない場合もあります。塩分の代わりにハーブやスパイスで味付けをしてみましょう。また、塩分を控えた食事は、目の細い血管の炎症を抑え、目の健康を保つのに役立ちます。
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脂肪を減らし、フルーツを増やす
脂肪分や糖分、ナトリウムの少ない食事をバランスよく摂りましょう。地中海食や、新鮮な果物、野菜、魚をたくさん食べるようにすると、網膜症の予防になります。肥満もこの眼病のリスクを高めます。地中海食は体重管理にも役立ちます。
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禁煙
タバコを吸っている人は、その習慣をやめましょう。喫煙は、糖尿病性網膜症のリスクを高めます。禁煙のための手助けを医師に求めてください。タバコを吸いたい衝動と戦うために、カウンセリングや処方薬が必要な場合もあります。
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十分な運動をする
定期的な運動は目の健康を維持し、血糖値を下げるので糖尿病のコントロールにも役立ちます。毎週150分の適度な強度の運動を心がけましょう。歩くのが好きですか?歩数計をつけましょう。毎日1万歩を目標に歩きましょう。楽しい運動を見つけると、やる気を維持することができます。
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ストレスをためない
ストレスが多いと、網膜症などの糖尿病合併症のリスクが高まります。コルチゾールやアドレナリンといったインスリン抵抗性を引き起こすホルモンを増加させ、血糖値を上昇させる可能性があります。十分な運動と睡眠をとるなど、ストレスをコントロールする方法を見つけてください。
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アルコールは控えめに
お酒を飲むなら、適量を守りましょう。女性は1日1杯、男性は1日2杯までにしておきましょう。アルコールは糖尿病の薬を邪魔したり、深刻な血糖値低下を引き起こす可能性があります。新しい研究では、適度なワインは糖尿病性網膜症を防ぐのに役立つとされていますが、飲み過ぎには注意しましょう。
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視力の変化に注意
シミ、かすみ、ぼやけ、目の痛みや充血、浮遊物、視力低下など、突然の視力変化に気づいたら、すぐに眼科医に連絡しましょう。年に一度の眼科検診を待たずに、これらの症状を申し出てください。視力低下を遅らせたり、予防するための治療が必要な場合があります。