便秘の原因となる生活習慣

便秘は下剤ですぐに治りますが、生活習慣を見直すことで、便秘の再発を防ぐことができます。

あなたの習慣をチェックしてみてください。

十分な運動をしていない 運動不足の人や、座っている時間が長い人は、便秘になる可能性があります。ベッドにいることが多い人や、健康上の問題であまり動けない人にとっては、問題かもしれません。

答えは 毎日、運動するようにしましょう。激しい運動である必要はありません。ただ、定期的に体を動かすことが大切です。15分程度のウォーキングでもかまいません。

食物繊維が足りていない。食物繊維は腸内で水分を保ち、かさを増します。そのため、便が柔らかくなり、通過しやすくなります。しかし、食事で十分な量を摂らないと、便秘になることがあります。

その答えは 果物、野菜、豆類、全粒粉のパンやシリアルなど、食物繊維の多い食品を食事にたくさん取り入れましょう。ただし、ゆっくり摂り入れるようにしましょう。一度にたくさん食べると、便秘になることがあります。

飲みすぎ。水分、特に水は、消化管内のすべての動きを維持します。

答えは 一日に何杯の水を飲まなければならない、と考える必要はありません。その代わり、水の入ったボトルを持ち歩き、一日中その水を飲むようにしましょう。ジュースもOKですが、他の飲み物にも気をつけましょう。コーヒーや清涼飲料水など、カフェインを含む飲み物は、脱水症状を引き起こし、便秘を悪化させる可能性があります。また、牛乳は便秘になる人がいます。

必要なときに出ない。うんちをしたい衝動を無視すれば、いずれうんちをする必要性を感じなくなるかもしれません。忙しいからとか、家の外のトイレを使いたくないとか、そういう理由で行かないのかもしれません。でも、これを何度もやっていると、便秘になりかねません。

その答えは どこにいても、行きたくなったらすぐにトイレに行くことです。

トイレの習慣をつけない 便が腸に長くとどまるほど、硬くなります。そして、便が出にくくなるのです。

答えは 毎日、同じ時間に排便するようにしましょう。そうすることで、より規則正しい生活が送れるようになるかもしれません。食事は、老廃物が大腸を通過するのを助けます。ですから、朝食後15~45分後にトイレに行くようにするとよいでしょう。焦らないように、時間に余裕を持って行ってください。

薬やサプリメントが原因である。他の疾患のために服用している薬やサプリメントが便秘の原因になることがあります。制酸剤、麻薬、抗うつ剤、高血圧を治療する薬、鉄分のサプリメントなどがこれにあたります。

答えは 主治医に相談せずに薬の服用を中止しないでください。その代わり、便秘を緩和するために他の習慣を試してみてください。水をたくさん飲み、1日2回、15-20分間体を動かし、食物繊維の豊富な食品をたくさん食べましょう。便秘を緩和するために、下剤や他の薬を飲むべきかどうか、医師に尋ねてください。

下剤を使いすぎている 下剤は、たまになら便秘に効くことがあります。しかし、それに頼っていると、腸の働きがそれに依存するようになるかもしれません。長期間使用すると、かえって便秘を悪化させることもあります。

答えはこうです。便秘薬に手を伸ばす前に、よく考えてみてください。まず、水を飲む、食物繊維を多く摂る、運動するといったことを試してみてください。それでもダメなら、医師に相談してください。ライフスタイルを変えても効果がない場合は、下剤をしばらく使ってみることを勧められるかもしれません。また、これはより深刻な問題の兆候である可能性もあり、医師が評価することになります。

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