うんちの見た目:便の形、大きさ、においからわかること

便の形や色の違いから、あなたの健康状態を知ることができます。医師から詳しく聞いてみましょう。

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うんちの状態を説明するのは難しいので、医師は便の種類を示す尺度を用いています。ブリストル便チャートと呼ばれるもので、便が排出されるまでに腸の中でどれくらいの時間を費やしたかを知ることができます。

タイプ1

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腸の中にいる時間が長く、排出するのが大変な便です。このような便が出る場合は、便秘の可能性があります。2週間以上続くようなら、医師に相談し、原因を調べてもらいましょう。

タイプ2

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この便は、便秘のサインである可能性もあります。食物繊維を多く摂り、水分を多めに摂るなどして、便通を良くしましょう。

タイプ3

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このタイプのウンチは、柔らかくて出やすいので、医師は正常なウンチとみなしています。このような場合、トイレで1分もすればウンチが出ます。

タイプ4

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医師が考える「出たいうんち」。トイレの習慣は人それぞれですが、1~3日に1回出るのが理想的です。

タイプ5

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これらは簡単に通過できますが、トイレに行きたくなるような感覚を覚えるかもしれません。それは軽い下痢のサインである可能性があります。たいていの場合、2~3日で自然に治ります。

タイプ6

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1日に3回以上ある場合は、下痢です。水分をしっかり摂るようにしましょう。水も良いですが、失われているミネラル(電解質といいます)を補うことも必要です。フルーツジュースやスープが効果的です。

タイプ7

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この便は、腸の中を非常に速く移動したものです。1日に3回以上、2日以上続く場合は、医師の診察を受けてください。また、脱水症状の他の徴候(口の渇き、眠気、頭痛、めまい)、おなかやおしりの激しい痛み、102度以上の熱がある場合は、医師に確認する必要があります。

色の心配

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便の色もいろいろありますよね。ブリストル便のチャートには色は入っていませんが、その辺の疑問はあるかもしれませんね。

ブラウン

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便の色は、食事と胆汁の量に左右されます。胆汁は黄緑色の液体で、脂肪の消化を助ける働きがあります。健康な便は、食べたものの色と胆汁の色が混ざっているはずです。茶色や緑色であれば、ほとんど問題ないと考えられています。

緑色

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見た瞬間はショックかもしれませんが、たまには緑色のウンチもOKです。緑色の野菜をたくさん食べたから(これは良いことです)、あるいは緑色の食用色素の摂りすぎ(あまり良くないことです)かもしれません。また、食物の体内移動が速すぎて、胆汁に含まれる緑色が分解されないこともあります(下痢を考えてみてください)。もし、色が変わらないようなら、医者に診てもらいましょう。

シェード・オブ・レッド

12/14 これは赤い着色料を食べ過ぎたからかもしれません。また、赤い色の薬を飲んだときにも起こります。便はすぐに元の色に戻ります。

しかし、真っ赤な便は、大腸で出血している可能性があります。直腸からも、傷や痔からその血が出ることがあります。赤い便が続くようであれば、医師に相談してください。

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便が黒い場合、鉄分補給や胃の調子が悪いからと飲んだ市販の薬が原因かもしれません。あるいは、前夜に飲んだブラックリコリスが原因かもしれません。どれも当てはまらない場合は、医師に相談してください。黒い便、あるいは暗黒色の便、悪臭、タール状の便は、胃などの消化管の高い位置からの出血の兆候である可能性があります。

明るめの色

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黄色い便は、母乳で育っている赤ちゃんには良いのですが、それ以外の赤ちゃんには、脂肪の取りすぎのサインかもしれません。このような場合は、栄養の吸収に問題がある可能性があります。医師の診断を受けましょう。便が白くなったり、チョーク状になったりすることもあります。これは薬の副作用の可能性もありますが、胆管が詰まっている可能性もあります。主治医にご相談ください。

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