健康のために野菜は必要ですが、愛犬にも必要ですか?
健康には野菜が必要ですが、愛犬には必要ですか?
野菜は犬の健康にとって必要ではありませんが、ほとんどの場合、野菜は害にならないと専門家は言います。
犬の食事に野菜は欠かせません。トウモロコシやジャガイモは、エネルギー源となる炭水化物やミネラル、食物繊維を与えてくれます。しかし、犬はこれらの栄養素を摂取するために野菜を必要としません。米や穀物など、他の食品でもこれらのニーズを満たすことができると、カリフォルニア大学デービス校の獣医教育病院で臨床栄養学の助教授を務めるジェニファー・ラーセンは言います。犬は人間と同じ雑食性なので、肉だけでなく、いろいろなものを食べることができます。
ドッグフードに野菜を加えたほうがいい?
コネチカットのキリングワース動物病院で診療を行う獣医師のEvy Allowayさんは、ほとんどの場合、ドッグフードに野菜を加える必要はないと言います。
ドッグフードにAAFCO(米国飼料検査官協会)の承認マークがあれば、バランスの取れた食事ができることになります。必要なものはすべて、すでにドッグフードの中に入っているのです。そのため、野菜や穀物などを与える心配がなく、バランスのとれた食事ができるのです。
野菜はおやつに
野菜は必ずしも食事に加える必要はありませんが、与えることができないわけではありません。ニンジンやインゲン、ブロッコリーなどをおやつに与える飼い主さんも多いようです。
これらは低カロリーなので、犬にとっても良いことです。しかし、おやつに野菜を与えすぎないようにしましょう。どんな種類のおやつでも、犬の食事の10%以上を占めてはいけません。体重や活動量に応じて、獣医さんに相談してみてください。
太り過ぎの犬には、おやつが良い
太っている犬の食事に、野菜を混ぜてあげるとよいでしょう。カロリーが低くても、食事に満足感を与えることができます。
ただ、注意しなければならないことがあります。脂肪分が多く、加工された肉系のおやつから、食物繊維たっぷりの野菜系おやつに突然切り替えると、犬の体には少し負担がかかるかもしれません。生野菜を蒸すなどして少し柔らかくしてから食べさせると、移行が楽になります。また、ミキサーでピューレ状にするのもよいでしょう。
下剤としての野菜
愛犬が便秘になった場合、状況が落ち着くまで数日間、かぼちゃの缶詰をフードに混ぜることを獣医に勧められることがあると、アロウェイさんは言います。
ピューレ状にしたかぼちゃは、軽い下痢を治すのにも使われます。便に含まれる余分な水分を吸収して便を硬くし、食物繊維もプラスします。
避けた方が良い野菜
愛犬のために野菜を買い置きするのは自由ですが、貧血の原因となる玉ねぎ、にんにく、ニラなどは与えないようにしましょう。また、未熟なトマトもNGです。犬にとって毒になる可能性があります。また、アボカドや生のジャガイモも、犬を重症化させる可能性があるので、控えてください。
犬にフルーツを与えてみるのもいいでしょう。しかし、ブドウやレーズンを提供することはありません。すぐに病気や腎臓の障害につながる可能性があります。
ドッグフードをDIY?専門家に依頼する
愛犬のごはんを自分で作りたいという方もいらっしゃると思います。その場合、獣医によると、動物栄養士に食事の計画やレシピを手伝ってもらうことが重要だそうです。そうすれば、ペットがバランスのとれた食事をしているかどうか、栄養不足に陥っていないかどうかを確認することができます。